wandering landscape
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カテゴリ:books( 65 )
『監督不行届』 / 安野モヨコ (著) 
a0020009_1305930.jpgおもろい!
2日間で3回も読んでしまった。で、まだ笑える。
漫画家、安野モヨコさんによる、映像監督の庵野秀明さんとの結婚生活を綴る漫画エッセイ。
安野さんのファンでも庵野さんのファンでもない方が読んでも面白くないのかもしれないが。
否。絶対面白いと思う。
声をだして笑わずにはいられない安野さんの観察力、描写のすごさ。
普通に「エヴァンゲリオン」にはまった経験のあるわたしとしては、オタク四天王、庵野カントクのアホぶりに感動すらした。
オタクってここまで極めるとすばらしい。ひとつの才能だ。
キモくったってかまわない。きっとわたしももしかしたら、たとえば音楽にあまり興味のないひとからみたら、既にキモイかもしれないしな。
それにしてもなんて仲良し夫婦なんでしょう。
庵野カントクの解説だけは絶対自分の配偶者に読ませようとわたしは心に誓った。
世界中のオットはこんな風にヨメを大切にしろ。
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by yucco_mini | 2005-03-23 01:32 | books
「ふしぎな図書館」 / 村上春樹(著) 佐々木マキ(絵)
a0020009_059123.jpg装丁がとても素敵なので買ってしまう。
子供が昼寝している間に、小一時間もあれば読んでしまえる短編。

日常からふとした瞬間に入り込んでしまう非日常の世界。マンホールの穴から落ちたみたいに。
恐ろしいのにファンタジック。悲しいのにどこかぽかぽかとする余韻。
「脳みそをちゅうちゅう吸う・・・」というエピソードで、なんか読んだことあるような・・・とずっと思っていたら、1983年に発行された「カンガルー日和」(短編集)に収められている「図書館奇譚」の改稿らしい。
たしか単行本を持っていたので20年前くらいに読んでいたのだろうけど。あまりにも昔なので新鮮だった。
「カンガルー日和」が今、手元にないので(実家か?)どこが改稿されたかわからないが。
ずっと持っていたいなぁと思わせる内容と装丁なので、一瞬躊躇した値段(1500円)はもう気にならない。
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by yucco_mini | 2005-02-22 00:59 | books
民生さんの声  「俺は知ってるぜ」
a0020009_1426371.gifこれは読んだほうがええのでは!?と、自分に訪ねてみる。
読む暇がなかなかないのだが。
いや、こういうのは意外に読めるかもな。トイレとかで。(オッサンか?)
「トイレで読んだ文章は一つも自分の中に残らない」って話を誰かが言ってたが。
わたし個人的にはするすると入ってくるんだけど。
そんな気がするんだけど。

今までのロッキングオンでのインタビュー集らしい。
肉声だからそそられる。
誰かの手によって装飾されてないってことですから。

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by yucco_mini | 2004-10-29 14:32 | books
「アフターダーク」 /  村上春樹 (著)
a0020009_23491984.gif日常に潜む闇というよりも。闇の中の微かな光というべきか。
深夜という一番身近な非日常で繰り広げられるもはや日常茶飯事。

いまや都会の深夜は太陽の光を失ったくらいでは何も変わらない。しかし世界を受け止める我々の感覚は非日常に身を置くときのあの独特なピリピリとしたそれに変わる。
それを私も知っている。たぶん誰もが知っているだろう。この感覚に浸ることの快感を未熟で無謀な時期の魂は求める。実際のところ日常にだってなにも見つけられないでいる苛立ちから目をそらすために。
日常の生活にぬくもりを得られないマリが闇に出てそこで見つけるもの。非情な世界にある情、冷たい世界にあるぬくもり。
だけどそれは決して闇からやって来たものではないことを知っていくのだ。
エリが閉じこめられている真っ白な非日常の箱はマリの心のなかにあったのかもしれない。

そして。「私たち」という三人称で語られるこの物語の異質さは、もう最初から、読む者をここに閉じこめてしまうのだ。
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by yucco_mini | 2004-10-15 00:28 | books
「海のふた」 / よしもとばなな (著) (rockin'on /2004)
a0020009_2611.gifおおきくて、穏やかで、平坦で。
舞台となる海のような、おおらかさと、少し低い温度で。
ひとは誰もドラマを生きてるんじゃなく、身近に触れる物事のなかで、それらとのかかわりかたでドラマをつくる。
ちいさなちいさな冒険は、ほんとうはその人間のなかですごく大きくふくらむ可能性を持ち、しかもそれは本人の感受性と想像力が引き寄せるものだと強く感じる。
いつもは心の隅のほうで痛みのように存在する「思い」を、ふとした出会いの中で引っ張り出した主人公はすばらしいこころのドラマを生むのだ。
それは、すごくせつなくて、うつくしくて、あたたかくて、やさしい。

闇のように描かれる、お金を巡る人間の汚さはリアルで、そのぶん変わらすにそこにあるものたちの、その世界の素晴らしさが沁みてくる。
たいせつなものがほんとうにかけがえなく、疑う余地もなく目の前にあることを、あらためて知ることができる気がする。
余裕がないのは、時間じゃなく心の問題。
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by yucco_mini | 2004-07-11 02:03 | books