wandering landscape
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
「 三月の招待状 」 / 角田光代 (著)  
a0020009_11511645.jpg三月に届いた招待状。それは大学時代の友人夫妻からの離婚パーティの案内。
そこで再会した学生時代の仲良しグループ男女5人。34歳。
懐かしみながら、何かを取り戻そうとしながら、
それでももう何も取り戻せないことに気付きながら。
「あの頃」に少しずつ別れを告げてゆく。
オトナになりきれないオトナたちの物語。
これって、リアルに今の30過ぎくらいの人達がよくウロウロしてる「場所」だと思う。
たまにわたしもウロつきかける。チクチク痛む。


大学時代の自分たちの残像をふと見ながら充留は考える。
“ まだ何ものでもないというのに、すでに何ものかであるような傲慢な錯覚を抱き、今手にしているものは砂の一粒も失うことなく歩いていけると信じている。
自分が笑うとき、世界もいっしょになって笑っていると疑わず、こっそり泣くとき、世界が自分だけを苦しめていると思っている。
なんと無知でなんと幸福な時間に、彼らはいるのだろう。” (本文より)

最後、宇多男の言葉を聞きたかった。彼の口からどんな言葉が出るのか知りたかった。
彼の言葉次第では、なにかが変化するかも知れないのに。
結局、何も、どこにも突き抜けない。
きっとそういう物語なのだろう。
[PR]
by yucco_mini | 2009-06-01 12:17 | books
<< PETER DOHERTY /... 6th birthday >>