wandering landscape
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dakota suite / the end of trying (2009)
a0020009_1385534.jpg約1年半ぶりとなる8作目はドイツのレーベルkaraoke kalkから。
メンバー3人によるピアノとアメリカ人のチェリストdavid darling(ヴェンダースフィルムのサントラを手がけているらしい)によるチェロとの完全インストアルバム。これまでの作品と比べてもひときわ静かで深い哀しみを感じさせる。

chrisは以前、彼の楽曲について「いくつかは自分自身のカタルシスの為に書いた」と発言し、
人生の本質が「失望」であると考えていることを示唆したことがある。
わたしはそれについてとても微笑ましく思う。
もちろん否定的な意味合いでなく、彼の意見があまりにもまっすぐで素直だから。
彼の立ち位置は間違っていない。
すべての生は死にむかっていること、だからこそもがいて悪戦苦闘すること。
すべてがうまくいくはずがないこと、だからこそその隙間にささやかな光が差すということ。
わたしはふと実存について考える。
不安と孤独と絶望によって規定されるその思想について考える。
そんな深くて冷たい、でも贅沢でゆっくりとした残響の流れが、
彼らの作品には満ちあふれている。

彼らのMySpaceを開くと、彼が大好きだという村上春樹に捧げられた楽曲が流れる。
正直驚いたけど、彼らの音楽を理解する上ではとてもありがたいアプローチだなと思う。

そして、chrisの妻であるjohannaの撮る写真は、いつもメランコリックで美しい。



official site → http://www.dakotasuite.com
MySpace → http://www.myspace.com/dakotasuite
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by yucco_mini | 2009-02-20 13:18 | records(disc)
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