wandering landscape
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
「流星ワゴン」 / 重松 清 (著)  
a0020009_1235516.jpgリストラ、壊れた家庭。生きる気力を失っった38歳のサラリーマン。
「もう、死んだっていいや」と思う彼の前に現れるワゴン車は5年前に交通事故でなくなった親子が乗っていた。
そのワゴンに乗り込み向かうのは彼の過去の大切な場面。
妻の秘密、変わっていく息子、壊れていく家族。
知らなかった辛い事実が次々と目の前に繰り広げられる。
そして自分の実父との確執。

いちど歪んでしまった関係を修復するのは、他人よりも肉親の方が難しい。
情念は果てしなく交差する。事実はてこでも動かない。
過去を辿りながら、どうやってもやり直せないことに悔し涙しながら、死ぬつもりの彼の中で変わっていくもの。
もう既に死んでしまって生き返ることのできないワゴン車の親子が彼の心に作用する。
" やっとわかった。信じることや夢見ることは、未来を持っているひとだけの特権だった。信じていたものに裏切られたり、夢が破れたりすることすら、未来を断ち切られたひとから見ればそれは間違いなく幸福なのだった。 "


癖のない文章で読みやすい。子供がいる人はぜひ。親との関係がぎこちない方もぜひ。
[PR]
by yucco_mini | 2008-05-15 13:20 | books
<< 「手紙」 / 東野 圭吾 (著)   Beautiful Future >>