wandering landscape
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「Sarah サラ、神に背いた少年」 / J.T.Leroy 著  金原瑞人 訳
a0020009_2251196.jpg娼婦である母のもと、その愛情に飢え、母を真似て男娼の道に進む少年の壮絶な物語。
著者J.T.リロイが18歳で発表した自伝的小説である。
翌年に発表した幼年期版の小説「サラ いつわりの祈り」が映画化(公式HP)され、今現在上映されている。
わたしはこの映画を監督しサラ役を演じたアーシア・アルジェント(かっこいい女!)に興味があったので、映画化して初めてリロイの作品を読むことに。
そして、読んでしまうとリロイから目を離せなくなる。

わたしたちにとってはかなり非日常的な、非現実的な世界に生きる少年の存在が。
そしてその無垢と残酷と哀しみと美しさの渦巻きが。
たとえどんな世界に生きようとも、子供の無垢と残酷の表裏一体ぶりは同じだ。
どんなかたちをとろうとも、母の愛情を求める気持ちはまっすぐに貫かれる。
その終末には、天使が降ってくるような作品。かなり泥んこではあるが。
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by yucco_mini | 2005-05-27 22:49 | books
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