wandering landscape
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honest
いつも寂しいのは、好きなものが世間では不都合であったりすることなのだ。
そしていつのまにか、不都合であるがゆえにそれが好きであることさえ危うくなってきたりすること。

自分や世界にたいして、すごくまっすぐであるような。それらとのかかわりにおいて、都合のよい歪みをつくるためのいかなるフィルターをも持たないような。そういう純粋さというのは、この世の中で上手に生きるためには不本意ながら不都合なものであるようだ。
それはなんとなく、わたしがいままで生きてきた時間のなかで感じてしまった事実だ。できれば信じたくはなかったが。



それについて考えると、いつも浮かんでくるのはそんな純粋さを持ったために傷ついて生きる友人の顔であったり。
そして何故かたまに、小沢健二。
彼はとても純粋で、才能や魂はもう、そのまっすぐさが世間では痛すぎるのだろう。
真実というのは、そのまま世間にほうりだすといつもどこか"いびつ"で近寄りがたいものになってしまう。

フリッパーズ・ギターでの小沢健二はまるでその純粋さを隠すように、言葉をパズルやそのかたちだけを競うゲームのように、唐突に、だけど練り上げて歌にのせ、それ自身を突き放して遊んでいた。
そのさまは最強にクールで、それでもどこかリアルさを残していたので、同世代のわたしはもうどうしようもなく、完璧に、その流れにあてはまったのだった。
彼らはつらすぎるくらいに欺いて、ある意味本当にうまく生きていたのだ。
というか、ああでもしなければうまく生きられなかったのかもしれない。
そして考えてみれば、あれがつづくことなんてあり得ない。フリッパーズの解散は当然だろうと今は思える。
真実を「うまく」デザインすることをやめてしまって、"いびつ"なほうへいってしまった彼を、わたしは今でもすごく好きだ。
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by yucco_mini | 2004-11-13 02:59 | diary(日々の泡)
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