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日々泡100830(お父さん)
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まいにち、まいにち、本当に暑い日が続く今年の夏。
噂ではこのまましばらく暑くて秋がなく、いきなり冬がやってくるという・・・
そんなのヤだー

さて。
旅行記にもあるように、お盆明けから九州方面(熊本と宮崎)に旅行へ。

じつは旅行出発の三日前に大阪にいるわたしの父が倒れた。
お正月くらいしか話さない兄からの突然の電話で、すぐ手術して集中治療室にいるという。
その夜に病院から帰宅した母と電話でちゃんと話して、
「95%くらいの確立でもう大丈夫だから旅行は予定通り行きなさい」と言われる。
その5%はなんやねん・・・と思ったけど、まあ、医者は100%とは言わないよね。

九州は父の故郷だし、小さい頃から何度も父に連れられて訪れていた場所なので、わたしは旅のあいだ父のことを考えずにはいられなかった。





わたしと父は天邪鬼で頑固な性格がそっくりで、いつもあんまり多くは話さない。
仲がいい父娘とは決して言えない感じである。
が。
わたしのなかで彼を超える男はこの世にはいまのところいない。
まぁ、この先も現れないだろう。

強さはやさしさだとわたしは父に教わった。
もちろん言葉ではない。
彼のすべては言葉より行動だ。

だいたい、彼は肝心な過去をほとんど話さない。
話すのは、
子どもの頃はいつも海に行って捕った魚を売って小遣いにしていたとか。
よく晩御飯のおかずにもなっていたとか。(彼は10人兄弟である)
裏山のイチジクの木から落ちて骨折したとか。
関門海峡で泳いで(彼の故郷は門司である)うまく流れに乗ると、ちょっと遠い友達の家(の近所の海岸)まで楽に移動できて面白いとか。(おい!)
そんな話ばかりで。

そういえばわたしが小さい頃、会社帰りにプールで泳いで海パンのまま車で帰ってきてよく母に怒られていたなー。
だいたい、今回倒れたのもスポーツクラブのプールだし・・・いつまで泳いどんねん!

ということで。
学もなければお金もない。運動馬鹿の父。
海や山や花や樹木が自然が大好きで文明から取り残されている父。
銀行のATMの使い方を知らない父。
阪急電車で車酔いした父。

・・・伝説をほんの一部、紹介してみました。


わたしは父の、いわゆる"家柄"というものが本当はよかったなんて、最近知った。娘なのに。

まあ、彼にとってそんなことはどうでもよかったのでしょう。
わたしもどうでもいいです。

失ったり捨てたりしたものは自分の中でひっそりと思いを馳せるものだと知っている。
それを話すことは彼にとっては愚なのだろう。

自分の身の丈をちゃんとわかっている。
そしてそんな行動がちゃんとできる。
これを自然にできるのってすごいことなのだと、わたしはオトナになってわかるようになった。



と、こんなふうに父のことをおもっているなんて絶対に死ぬまで本人には言わないけど。
ただ、すでに「故人を偲ぶ」みたいになっていて申し訳ない・・・

今日、無事に退院したみたいです。
頼むからもうちょっと長生きしてね、お父さん。
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by yucco_mini | 2010-08-29 23:33 | diary(日々の泡)
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